記事制作者:Nazuna.N

「とりあえずLINE公式アカウントは作ったものの、うまく活用できていない」
そんな悩みを抱える企業が、近年ますます増えています。

一方で、LINEは今や登録して終わりのツールではなく、顧客との関係性を深めるための育成チャネルとして再注目されています。

実際、国内ユーザー数は9,500万人を超え、年代・業種問わず利用されているLINEは、

・開封率がメールより高く(40~60%超え)
・SNSよりも個別性があり
・スマホ完結で顧客体験まで一貫して作りやすい

といった強みを活かして、比較検討期間の長い商材におけるCV獲得やLTV向上に大きな成果を上げています。

本記事では、LINE公式アカウントで成果を出すためのビジネス活用法を、機能・設計・事例の3つの観点から体系的に解説してきます。

1. LINE公式アカウントでできることとは?

1-1. ステップ配信

登録直後のユーザーに対して、数日間かけて自動で情報を届けられる仕組みです。


例:
・登録初日:お礼+サービス紹介
・2日目:よくある質問
・3日目:お客様の声や事例紹介

といったように、徐々に信頼を構築しながらゴール(予約や申し込み)へ導きます。

1-2. セグメント配信(属性・興味に合わせた出しわけ)

LINEでは、アンケートやリンクのクリックなどの行動に応じて「タグ付け」が可能です。
このタグを使って、以下のような配信の出し分けができます。

例:
・「転職を検討中」▶︎求人情報を配信
・「副業に興味あり」▶︎スキル講座を案内
・「女性/30代」▶︎実績や体験談を重点的に配信

一斉配信よりもCV率が高まり、自分に向けられた情報と感じてもらいやすい設計です。

1-3. リッチメニュー・自動応答メッセージ

LINEのトーク画面下部に表示される「リッチメニュー」は、Webサイトのトップページのような役割を果たします。
ユーザーが自ら知りたい情報にアクセスしやすくなるため、離脱を防ぎつつ回遊を促進できます。
また、キーワードへの自動返信を設定すれば、問い合わせ対応の工数削減にも繋がります。

1-4. アンケート・タグ管理・1to1チャット対応

・ユーザー登録時にアンケートで情報を取得し、自動的にタグ付け
・タグをもとにセグメント配信
・必要に応じて個別チャットでフォローアップも可能

これらの組み合わせにより、LINEは”情報発信ツール”から”関係性構築ツール”へと進化します。

これらの機能を活かすことで、LINEは単なる通知ではなく、売上に貢献するマーケティングチャネルとして活用できるようになります。
次章では、こうした機能を戦略的に設計するための具体ノウハウ=「最強設計」について解説していきます。

2. 成果を出すための”最強設計”とは?

LINE公式アカウントの機能をただ使うだけでは、なかなか成果にはつながりません。
重要なのは、それらの機能を「いつ・誰に・何を届けるか」まで含めて戦略的に設計することです。

ここでは、実際に成果を出すための設計ポイントを4つに分けてご紹介します。

2-1. ステップ配信の順序設計で関係性を育てる

ユーザーが登録した直後が、最も関心が高くアクションにつながりやすいタイミングです。
ここを逃さず、段階的に信頼を深めていく設計が必要です。

例:

1日目:登録ありがとう+サービス紹介
2日目:よくある質問やメリット
3日目:導入事例やお客様の声
4日目:特典や予約・申し込みのご案内
→購入や申し込みといった行動を自然に引き出す”育成シナリオ”が鍵となります。

2-2. タグ設計とセグメント配信で自分ごと化させる

アンケートやクリックなどのアクションをもとに、ユーザーごとにタグを付け、情報の出し分けを行います。

例:

・「20代・転職検討中」→キャリア支援の事例を配信
・「主婦・副業に関心あり」→在宅ワークの成功事例を案内
→「この情報、私のことだ」と思わせることで、反応率が劇的に変わります。

2-3. LINE内で完結するCV設計をつくる

せっかく信頼を積み重ねても、外部のLPに飛ばして離脱されては意味がありません。
LINE内で申し込み・予約・資料請求まで完結できるようにすることで、CV率を最大化できます。

・カレンダー予約連携
・LIFFでフォーム入力完結
・タップだけで申し込み可能なメッセージ設計
などストレスのない導線を用意することが重要です。

2-4. SNS広告との連携で”入り口”を整える

設計されたLINEアカウントをさらに活かすには、良質なユーザーを継続的に流入させる仕組みも重要です。
そこで活躍するのがSNS広告との連携。

・InstagramやTikTok広告からの友達追加へ誘導
・LINE登録後は自動でステップ配信へ
→無理なセールスではなく、段階的に”買いたい状態”へ導く

広告からの登録獲得だけで完結しない、「ナーチャリング設計」が成果に差を付けます。

次章では、こうした設計がどのような成果を生むのか、実際の成功事例をもとに解説していきます。

3. 実際の成功事例に学ぶLINEナーチャリング

LINE公式アカウントを活用した育成設計は、業種を問わず成果を上げています。

ここでは、Forest Daliで支援してきた事例をもとに、実際にどのような成果がでたのかを簡潔にご紹介します。

3-1. 事例①:スクール業界(資格講座・オンライン学習など)

課題:LINE登録後の資料請求・申し込み率が伸び悩んでいた

施策:登録直後から5日間のステップ配信+セグメント配信を設計

成果:

・LINE登録からの申し込み件数が6倍に増加

・SNS広告からの流入→LINE→申し込みの一連の導線が安定

3-2. 事例②:人材業界(転職・派遣サービスなど)

課題:面談予約までの歩留まりが高く、登録者が活用されていなかった

施策:登録時アンケート→タグ付け→希望条件に応じた配信へ分岐

成果:

・初回面談予約率が4.7倍に向上

・面談→成約までの確度が高い見込み層の獲得が安定

・オペレーションの効率化にも成功

3-3. 事例③:ブライダル業界(式場・相談カウンターなど)

課題:広告でLINE登録はされるが、その後の来店予約に繋がらない

施策:リッチメニューに「来店予約」「よくある質問」「日程相談」などを整理し、導線を明確化

成果:

・予約率が70%以上改善

・配信開封率・クリック率ともに3倍以上に向上

・登録して終わりだったLINEが、確実な成約導線へ変化

これらの事例に共通するのは、「ただLINEを使う」のではなく、「どう育てるか」を設計したことです。

つまり、成果が出るかどうかは設計の有無で決まると言っても過言ではありません。

4.まとめ|LINE公式は”配信ツール”ではなく”育成インフラ”

多くの企業がLINE公式アカウントを「とりあえず開設」しています。

しかし、成果が出ている企業には明確な共通点があります。
それは、LINEを設計して使っていることです。

・登録直後に信頼関係を導くステップ配信
・興味・属性ごとに届けるセグメント配信
・タップだけで行動できる動線設計
・顧客情報を蓄積し、対応や改善に活かすタグ管理

これらを適切に組み合わせることで、LINEは「通知ツール」から「売上を作るインフラ」へと進化します。
LINEで成果を出したいなら、必要なのは「ツールとして使う」ことではなく、ユーザー視点で設計し、顧客体験を磨き上げることです。

Forest Daliでは、LINE公式アカウントを活用した顧客ナーチャリングの戦略設計・シナリオ構築・配信設計・広告連携まで一貫してご支援しています。

特にスクール・人材・ブライダルといった「比較検討が長い商材」で、多くの成果事例があります。

▶︎「LINE公式を活かしきれていない」「新たな獲得チャネルを確立したい」とお考えの方は、ぜひ無料相談をご利用ください!

【参考サイト】

https://kobot.jp/kobot_lab/attracting-customers/attracting-customers-line/

https://www.medix-inc.co.jp/webbu/line-official-account-2-8568

https://f-code.co.jp/blog/line/line_nurturing/