
記事制作者:Nazuna.N
「広告を回しているのに、思ったように成果が出ない」
そんな壁にぶつかったことはありませんか?
ターゲティングやクリエイティブの見直しに力を入れても、CPAが改善しない…
その原因、実は「LP」にあるかもしれません。
多くの企業が広告設計ばかりに注目しがちですが、広告を見たユーザーが最終的に行動をおこす場所はLPです。
どの媒体から入るか、誰が見るか、どういう状況で流入しているかによって、最適なLPの構成や伝え方は大きく変わります。
この記事では、広告領域でのLPの重要性から、媒体や商材に応じた成果の出るLP設計の考え方、そしてCVRが大きく改善した実例までを紹介していきます。
1. 広告とLPの一貫性

1-1. クリエイティブ制作の高速化と量産
広告でのクリエイティブやコピーにこだわる人は多くても、LPと広告との一貫性を見落さず意識している人は意外と少ないものです。
例えばSNSで手軽そうな訴求をしているのに、LPを見ると長文の説明が続いていて複雑といったケースです。
広告をみたユーザーのイメージと大きく乖離することにより、違和感を抱きCVまで至らずに離脱してしまうのです。
1-2. 広告とLPのズレが起きるわけ
このズレが起きる原因の一つは、広告制作チームとLP制作チームが別々で動いていることです。
広告側は引きの強い表現でクリックを獲得することに注力しがちですが、LP側は機能やスペックなどの商品特徴を詳しく紹介しようとしがちです。
すると、広告では気軽に試せると訴求しているものの、LPではいきなり長文説明からCTAへとゴールを急がせてしまう、といった温度差のある体験になってしまいます。
1-3. LPは広告の受け皿ではなく「意思決定の場」
重要なのは、LPはただの説明ページではなく、ユーザーが最終的に行動を決める
「意思決定の場」であるという意識です。
広告で興味を持たせても、それだけで人は行動しません。
「本当にこれでいいのか?」「他と比べてこちらが良いのか?」など複数の疑問をLP内で解消できてはじめて、CVにつながります。
つまり、LPは広告とセットで設計し、広告の続きとしてユーザー心理に寄り添いながら作るべきなのです。
2. LPによって広告効果はどれくらい変わるのか?

2-1.同じ広告でも、LPを変えるとCVRは大幅に改善される
広告クリエイティブやターゲティングはそのままでも、LPを変えただけでCVRが2~3倍以上になった、そんな事例は実際に数多く存在します。
たとえば、ある美容系のサービスでは、元々は「商品特徴や効果を丁寧に説明したLP」を使用していましたが、使用しているユーザーのレビューを主に作成した記事LPに切り替えたところCVRが1.9倍に向上。
さらに別事例では、診断形式のLPに変更しただけでCVRが3倍超に改善し、広告費は変えずに月間の獲得件数が3倍、CPCは6分の1に。
このように、どんな情報をどんな方法で伝えるか、というLPの構成と体験設計次第で、広告の効果は劇的に変わるのです。
2-2. LP改善は広告改善の先にするべきである
広告効果を高めようと、クリエイティブのコピーを練り直したり、動画の種類を増やしたり。それだけでは成果が上がらないこともあります。
その理由は、コンバージョンつまり問い合わせを獲得する前には必ずLPを経由するからです。
どれだけ魅力的な広告で顧客をLPに誘導しても、LPの中で行動のきっかけを与えられなければCVには至りません。
広告のクリックは通過点であり、CVのためにはLPの重要性が非常に高いことを忘れないようにしましょう。
3. 成果につながるLP種類の使い分け方
本章では、実際によく使われている3つのLPタイプを取り上げ、それぞれがどんなユーザー心理に刺さるか、どんな風に使い分けるべきかを解説していきます。

3-1. 記事LP
記事LPの最大の特徴は、一般人のレビューを読んでいるような感覚にあります。
「いかにも売り込み」という空気を感じさせず、CVまで進んでもらえる構造が強み。
自分ごと化された気付きや悩み→商品への納得感→行動という流れをつくることができます。
相性のよい商材:
・D2C、コスメ、サプリ、日用品など比較検討方の商材
・新規性や目新しさが伝えにくいジャンル など
3-2. 漫画LP
漫画LPは、読んでいて楽しい・感情が動くという唯一無二の特徴があります。
読み手のハードルが低く、構えずについ最後まで読んでしまうため、ストーリーに入り込むうちに気づけば自分の悩みや体験と重なっていたという状態を作り上げることができます。
そして、感情移入を通じて「自分もこれのおかげでこうなれるかも」と思える構造が、CVへとつながる動機形成を作ってくれます。
相性のよい商材:
・感情的共感が強いサービス(美容、婚活、占いなど)
3-3. 診断LP
診断LPは「診断の結果が知りたい」という人間の本能に近い欲求を利用して、とにかく流入数が伸びやすいのが最大の特徴です。
診断プロセスに自分の情報を答えることで、ユーザー側にも選んだ実感が生まれるため、納得して自分にあった選択として行動する導線がつくれます。
また、XなどのSNSで拡散されやすく、獲得以外に認知・話題作りとしても機能するのが強みです。
相性のよい商材:
・スクール、転職支援など比較検討型&パーソナルニーズがあるサービス
・診断結果→次のアクションにスムーズに繋げられる商材
4.LPによる改善事例
・記事LP事例:トンマナの統一、文章のリライト等の改善によりLP離脱率30%改善
・漫画LP事例:通常LP→漫画LPでCPCが改善
・診断LP事例:通常LP→診断LPでLINE登録獲得CPAが90%改善
5. まとめ
ここまで紹介してきたように、LPの構成や設計によって、広告の成果は大きく変わります。
けれどそれは、特別なコピーやデザインが必要というわけではありません。
大切なのは、誰がどんな気持ちでページにたどりつき、どんな情報を求めているのか?を考えてLP設計をしていくことです。
そのために必要なのが、媒体やサービス内容、広告クリエイティブのイメージに応じたLPタイプの使いわけ。
記事LP・診断LP・漫画LPなど、それぞれが得意とする体験のかたちを知っておくことで、より納得感のあるコンバージョン導線を作れるようになります。
もし、
・自社にはどんなLPが合うのか知りたい
・現在のLPがどんなパフォーマンスをしているのか見てほしい
などというLPに関するご希望があれば、お気軽にご相談ください。
商材や媒体にあわせて、「CVRが上がるLP」を一緒に設計していきましょう。

【参考サイト】