
目次
記事制作者:Nazuna.N
「アドアフィリエイト広告(アドアフィ)」は、成果に応じてのみ費用が発生する「成果報酬型」のSNS広告です。
特にLINE登録や資料請求など、比較的浅いコンバージョン地点を狙った広告手法として注目されており、「無駄な広告費をかけたくない」「まずは効果を見たい」という企業に選ばれています。
この記事では、アドアフィの基本的な仕組みから、予算運用型広告との違い、向いている業種、依頼先の選び方までを体系的に解説します。
1.アドアフィリエイト広告とは?
1-1. 成果報酬型のSNS広告
アドアフィとは、ユーザーの特定アクション(例:LINE登録や資料請求)が発生した場合にのみ費用が発生する広告手法です。
一般的な広告のようにクリックや表示に対して費用が発生するのではなく、あくまで“成果”に応じて課金される点が大きな特徴です。
1-2. 相性の良い業種と目的
アドアフィは、すぐには購入・契約に至りにくい「比較検討型商材」で特に効果を発揮します。
・スクール(語学、資格)
・転職・人材紹介系サービス
・美容医療・ブライダル
といった「まずは情報収集から始まる」領域において、初期接点(例:LINE登録)を確実に獲得する手段として選ばれています。ただし、成果地点をLINE登録など浅い部分に設定した場合、その後のナーチャリング導線が不十分だと売上につながらず、結果的に費用対効果が悪化するリスクもあります。
したがって、アドアフィは「初期接点獲得+引き上げ設計」の両立が前提で、最終成果(売上やLTV)まで視野に入れた戦略設計が求められます。
1-3. 成果地点と設計上の注意点
アドアフィリエイトの「成果地点」は柔軟に設定可能です。
・LINE登録
・資料請求
・無料体験予約
・会員登録
・商品購入
成果地点が浅ければ獲得数は伸びやすいですが、ユーザーの質や売上貢献度とのバランスを見極めることが重要です。
また、最初から配信を無制限にせず、少額からテスト的にスタートし、成果の質を見てスケール判断するのが堅実です。
2.予算運用型広告との違い・それぞれのメリット

それぞれの特徴
・アドアフィはリスクを最小限に抑えたい企業向き。初期投資が少なく、導入しやすい。
・予算運用型は、広告戦略を中長期でコントロールしながら育てたい企業向き。LTV向上を含めた柔軟な設計が可能。
3. アドアフィリエイト広告のメリット・デメリット
アドアフィリエイト広告は、成果に応じた支払いという合理性の高さから注目を集めていますが、運用の目的の体制によっては向き・不向きがあるのも事実です。
3-1. メリット
①無駄な広告費が発生しない(成果報酬型)
クリックやインプレッション単位で費用が発生する広告とは異なり、ユーザーの明確なアクションが発生した場合にのみ費用が発生します。
そのため「何も成果が出なかったのに、広告費だけが消えた」という事態を防ぐことができます。
②初期コスト・運用負担が少ない
アドアフィでは、バナーやLPなどの制作運用までを一括で支援してもらえるケースが多く、自社にリソースや広告の知見がない場合でも始めやすいのが特徴です。
初期費用0からスタートできることも多く、ハードルが低いのも魅力です。
③成果が出ればスケールしやすい
獲得単価が固定のため、ある程度のROIが見込めると判断できれば、獲得数の上限をあげて配信量を一気にスケールさせることが可能です。一定の成果が出た後は、コスト計算もしやすく、安定的に新規獲得数を伸ばす土台になります。
3-2. デメリット
①成約単価は高めになる
アドアフィリエイト広告は、無駄な広告費が発生しないという点でリスクが小さい一方で、成果一件あたりの報酬単価は高めに設定されることが一般的です。
例えば「LINE登録1件=5000円」など単価だけを見ると運用型広告より高く感じる場合があります。其のため、CVRやLTVといった指標にも目を向け、適切に見極めたうえで、導入判断することが重要です。
②成果地点の設計と、質の担保
成果数だけでなく、売り上げにつながるかを見ながら、成果地点の設定やナーチャリングの導線もセットで考えることが不可欠です。
③運用者の質に差がある
誰でもアドアフィリエイトの仕組みは扱えるため、広告運用の実力に差が出やすいのも事実です。信頼できる代理店か、過去実績があるか、どんなKPIの設計をしているかなど、運用パートナーの選定も非常に重要です。
4. アドアフィリエイト広告の発注方法・選び方
アドアフィリエイト広告は、誰に運用を任せるかによって成果が大きく変わる広告手法です。ここでは、依頼の流れとともに、信頼できるパートナーを見極めるためのポイントを解説します。
4-1. 主な発注形態
①広告代理店に委託する
・SNS広告の設計・配信・改善を一括依頼
・制作〜運用まで任せられる
②ASPを利用してアフィリエイターに依頼
・自社で素材準備や効果測定が必要
・主にメディア記事やブログで紹介
4-2. 良いパートナーを見極めるポイント
・成果地点と売上のつながりを深く理解しているか
・成果数ではなく利益までを重視してKPI設計しているか
・上限設定やテスト設計など段階的な運用に対応しているか
・LP改善やナーチャリングなど、成果後の導線設計まで支援してくれるか
5. アドアフィリエイト広告はこんな企業におすすめ
アドアフィリエイト広告は、リスクを抑えて新規顧客を獲得したい企業にとって非常に相性の良い手法です。以下のようなニーズを持つ企業には、特におすすめです。
・広告費を無駄にせず、確実な成果にだけ投資したい企業
・自社に広告ノウハウやリソースがない企業
・比較検討が長く、即結しにくい商材を扱っている企業
すぐに購入につながりにくい商材では初期接点の獲得と継続的なフォローが重要になります。LINE登録などを成果地点としたアドアフィは、こうした商材のファネル設計と非常に相性が良いです。
アドアフィリエイト広告は、確実な成果を出したい、予算を無駄に使われないか不安といった企業にとって、非常に合理的かつ柔軟な選択肢です。
しかし一方で、
「どこまで対応してくれるのかわからない」「成果があっても売上までつながるか不安」「よい発注先がわからない」
そんなお悩みを持つ方も少なくありません。
Forest Daliは、SNS広告・LP制作・LINEナーチャリングなどLTV向上のための一気通貫支援が可能です。
成果地点だけでなく、利益まで見据えた広告運用がしたい、という企業様から多くご相談いただいています。
SNS領域でのお悩みやご相談がありましたら、お気軽にご相談ください。

【参考サイト】
・https://carryme.jp/agent/pay-per-performance-advertising/
・https://ad-lp.news.mynavi.jp/blog/performance-based-advertising